GWの定期修理、いまだ本格始動せず?


1月6日の空母の飛行甲板。いまだに大型テントが立てられていない(2012.1.6 撮影)


1年前のGWの甲板。工事用の大きなテントが2つ立ち上がっている(2011.1.5 撮影)

1月4日から盛んに艦載機が飛び回る厚木と比べ、横須賀基地に停泊中の空母ジョージ・ワイントン(GW)の周辺は動きが乏しい。
1月4日に飛行甲板の後部に柵がめぐらされたが、テントの骨組みではなくただの囲いだった。

1年前の今頃には、大型の工事用テントが2つ立てられて、着艦拘束装置の修理が始まっていた。艦の前方には、カタパルトのパイプが 並べられていた。
2010年はGWの横須賀帰港は12月14日で、テントが甲板に立てられたのは12月24日ころだった。
また、2009年はGWの横須賀帰港は11月23日で、テントが甲板に立てられたのは12月21日ころだった。

2011年のGWの帰港は11月22日で、09年とほぼおなじ時期だ。前方展開している空母GWは、任務航海終了後1ヶ月は即応体制を 維持してその後定期修理に入るというのが原則的なスケジュールとなっている。クリスマス前に工事用のテントが立てられ定期修理が始まる のが通常のケースだ。

今回のGWの定期修理が、昨年や一昨年より遅れているのは、即応体制維持の期間を延長して、本格的な工事に入るのを先延ばししている からではないか。
今のGWの待機状態は、北朝鮮やイランの「不安定な要素」に、リンカーンとカールビンソンの2隻の空母とともに対処する可能性に備えている のではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)


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