12.1.29 ヨコスカ平和船団同乗記

空母の修理、大がかりなものはパスか?


大型テントが張られないままのジョージ・ワシントンの飛行甲板。


カタパルトのスチーム・パイプの部品が並ぶ、艦前部の甲板。

1月29日、ヨコスカ平和船団のボートが横須賀港内を走った。

空母ジョージ・ワシントンの飛行甲板には、工事が始まるとすぐに張られる大型のテントが見えない。一方、カタパルトのスチーム・パイプの部品は、艦首のほうに並べられ ている。
大型テントを張らなければ出来ないような込み入った工事を、今年の定期修理ではパスするのかもしれない。

ホルムズ海峡など第5艦隊の責任エリアに展開中の空母2隻のうちの1隻は、ペルシャ湾ではなく西太平洋に展開するはずだった。朝鮮半島に不測の事態が起きれば、 米軍の空母がいない海域にジョージ・ワシントンが短時間で出かけられるように、小さな範囲での修理がおこなわれている可能性が強い。

年初には11隻全部が揃っていた横須賀基地常駐艦のうち、6隻の駆逐艦が1月19日から20日にかけて一斉に出港していった。これも異例の動きで、空母二隻が展開する第5 艦隊の責任海域に向かった可能性もある。
ミサイルや砲弾を貯蔵している浦郷弾薬庫のフェンス際には、ミサイルなどの弾薬類が積まれていた。最近弾薬補給艦の寄港はないから、弾薬庫から運び出されたものとみ られる。今後補給艦に積み込まれることもありうる。

「きな臭い動き」とまでは言わないが、平和船団が走った軍港には、何か緊急事態に備えている様子が垣間見られた。

(RIMPEACE編集部) (12.1.29 撮影)


10日ほど前に、動ける駆逐艦が全部出て行った横須賀基地。この桟橋に停泊していた3隻の駆逐艦も一挙に出て行った


浦郷弾薬庫のフェンス際に積まれているミサイル・キャニスター。搬出の前触れだろうか?


ヨコスカ平和船団乗船希望者は、ようこそ!ヨコスカ平和船団へにアクセスして、申し込んで下さい。毎月最後の日曜日に平和船団の船が軍港を走ります。


2012-1-30|HOME|