横須賀米軍艦船、再び活動開始


横須賀基地3号バースを離れた駆逐艦フィッツジェラルド(DDG 62)


タグを切り離し、自走で出港するフィッツジェラルド。後方は、その後3号バースに入ったラッセン(DDG 82)(2012.2.17撮影)

 空母GWの原子炉修理のめどが立ち、今回の短い定期修理の終わりが見えてきた時期に、全艦がそろっていた横須賀基地常駐艦が再び動き始めた。
駆逐艦マステインとフィッツジェラルドが17日に横須賀を出港、ラッセンもバースを移動した。

時期的に見て、空母随伴の訓練とは言い難いようだ。別の動きを感じさせるのは、海自のイージス護衛艦「きりしま」の海軍埠頭への長期停泊だ。
「きりしま」は2月2日に米海軍のマスターピア・ウェストに接岸した。海自の桟橋がガラ空きだったにもかかわらず米軍の埠頭に入った「きりしま」は、17日に海自桟橋に移るまで15日間、 米海軍の駆逐艦と肩を並べていた。

桟橋に入りきらずに米軍の埠頭を護衛艦が「間借り」することもない話ではない。ただ過去2回、海自イージス艦がマスターピアに停泊してミサイル防衛の訓練を米軍とともに行ったことがある。 今回も、隣に入ってきたカーティスウィルバーと、通信・ターゲット捕捉・情報共有などのミサイル防衛関連の訓練を行っていた可能性が強い。
近く「きりしま」が出港すれば、ミサイル防衛の実地訓練を行い、SM3を発射することもありうるだろう。

(RIMPEACE編集部)


米海軍マスターピアから海自の桟橋に移動した「きりしま」とマスターピアに残るカーティスウィルバー
(2012.2.18 非核市民宣言運動ヨコスカ 撮影)


米駆逐艦に挟まれてマスターピアに停泊する「きりしま」(DDG 174)。半月米軍の埠頭にいた(2012.2.15 撮影)


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