輸送船に放射性廃棄物積み込み。横須賀から米本土へ


空母の原子炉区画からエレベーターまで引き出された、放射性廃棄物入りのコンテナ


1個目の放射性廃棄物入りコンテナが、12号バースの大型クレーンで、輸送船に移された


コンテナを輸送船の船内に降ろした後、ワイヤーをはずさずに30分以上この状態で停止していた


2個目の放射性廃棄物入りコンテナの移送

原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)の横須賀基地での定期修理で出る放射性廃棄物は、米本国のピュージェットサウンド海軍中間修理施設に運ばれ処理される。4月10日、貨物船 オーシャン・タイタンに、放射性廃棄物入りコンテナ2個が積み込まれ、同船はその日のうちに横須賀基地を出港した。
横須賀で行われないはずの原子炉周辺の修理が、行われていることを示す物証の放射性廃棄物が今年も米本国に送られた。本国への移送は2009年3月に始まり、これで4回目だ。

オーシャン・タイタンは8日朝に13号バースに入り、貨物室の上のパネルをはずして原子力空母からの放射性廃棄物の移送を待っていた。
10日9時20分ころ、放射性廃棄物入りの最初のコンテナが12号バースの大型クレーン「ヨコヅナ」で吊り上げられ、ゆっくりとオーシャン・タイタンに移された。

船倉にコンテナを降ろしてワイヤーをはずさないまま、30分以上クレーンは動きを止めていた。何かハンドリングの問題が生じたようだ。やっとクレーンが動き出して、2個目のコンテナを 吊り上げたのは10時45分だった。
この2個目のコンテナで、空母から輸送船への放射性廃棄物の移送は終了した。

午後2時前に、貨物船の船倉を覆うパネルがはめられた。放射性廃棄物輸送船オーシャン・タイタンは17時過ぎに13号バースを離れた。

(RIMPEACE編集部)(2012.4.10 撮影)


14時前に、コンテナが搬入された輸送船の船倉の上のパネルが閉じられた


17時過ぎに13号バースを出て米西海岸ピュージェットサウンドに向かう輸送船オーシャン・タイタン(非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


2012-4-11|HOME|