横須賀港錨地に貨物弾薬補給艦ウォリー・シラー


10月14日にやってきて横須賀港外錨地に丸1日滞在したウォリー・シラー(T−AKE 8)


15日11時前に動きだし、浦賀水道に向かうウォリー・シラー

10月14日朝、海上自衛隊の艦船が観艦式のために横須賀基地などを出て相模湾に向かい、浦賀水道を南下しているときに1隻の米軍大型補給艦が浦賀水道を北上してきた。新型の貨物弾薬補給艦ウォリー・ シラーは横須賀港外の錨地に到着して1日動かなかった。
ウォリー・シラーはルイス アンド クラーク級の8番艦で、これまで佐世保には今年の5月以降4回寄港しているが、横須賀基地に入港したことはない。横須賀港外錨地に停泊したことも初めてと みられる。

貨物弾薬補給艦はキラウェア級弾薬補給艦の後継として開発された。空母や強襲揚陸艦を中核とする艦隊について、補給を行うのが主任務のこのクラスの船は、今年にはいってからでもマシュー・ ペリー、アメリア・アーハート、ワシントン・チェンバースが佐世保を補給の拠点に寄港を繰り返している。
ウォリー・シラーも含めて、艦隊補給任務に就いているときは、佐世保での入港日数も比較的長くなる。

一方、横須賀の錨地に停泊して一泊もしくはその日のうちに出て行った貨物弾薬補給艦には、今回のウォリー・シラーのほか、マシュー・ペリーが2月、3月に一度ずつ、アメリア・アーハートが 3月と5月に一度ずつあり、明らかに佐世保の寄港パターンとは異なっている。
食料・燃料・水などかさばる物を積み込む佐世保に比べ、横須賀寄港の目的は弾薬類の補給、もしくは沖縄や韓国の弾薬庫からの弾薬の移動とみられる。

15日午前中には弾薬積み下ろしの動きはなく、ウォリー・シラーは10時40分頃錨地を出て、11時には浦賀水道に入った。東京湾を出た後は西に向かわず南もしくは東に進路をとったもようだ。 行き先はグアムまたはハワイが考えられる。

(RIMPEACE編集部)(12.10.15 撮影)


2012-10-16|HOME|