GW定期修理、開始は2月にずれ込むか?


ジョージ・ワシントンの甲板上には、プレハブと小型の車両が乗っているだけで、フラットなままだ(2013.1.28 撮影)

横須賀を母港とする原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)の定期修理の開始が例年より遅れている。GWが秋季パトロールから帰港したのが昨年11月20日だった。帰港後2か月が過ぎても まだ、GWは定期修理を始めていない。少なくとも飛行甲板では、カタパルトのラインに沿った甲板の表面をはがしていない。

定期修理を始める前には、プレハブの小屋を2階建て長屋形式に甲板上に設置して、工事関係の事務所などに使う。前回の定期修理では、飛行甲板にプレハブが並んだのは11月下旬だった。
今回は年末まで姿を見せず、プレハブ長屋が出現したのは1月9日ころだった。クリスマス休暇の時期を差し引いても前回より1か月は遅い。

カタパルトのラインの上にかぶせる大型の雨除けのカバーも、前回はクリスマス前から甲板に積まれていたが、今回は1月下旬になっても姿が見えない。定期修理で必ず行うカタパルトの点検の 準備も1か月以上遅れている。

原子力空母の定期修理は、任務航海が終わって1か月過ぎたころから始まる。帰港後1か月はいつでも出動できる態勢で待機する。
今回GWが2か月以上出動態勢を維持したまま待機しているとすれば、北朝鮮のロケット発射などの東アジア情勢にかかわるものだろうか?
それともGWの定期修理中に極東をカバーする別の空母の、任務航海のスケジュールにからんだことだろうか?

カタパルトをはじめとする修理点検が始まらないまま、1月が過ぎようとしている。

(RIMPEACE編集部)


上空から見ると、空母の甲板には全くといっていいほど手が付けられていない(2013.1.26 撮影)


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