MD訓練終了、みょうこう横須賀出港

 
海自イージス護衛艦「みょうこう」が米軍マスターピアを離れた。62番はMD訓練の相方のフィッツジェラルド

 
横須賀基地の海自岸壁にも寄らずに出港する「みょうこう」(2013.3.1 撮影)

3月1日午後1時、海自イージス護衛艦「みょうこう」が米軍横須賀基地のマスターピアを離れた。「みょうこう」は2月15日に海自逸見桟橋から米軍桟橋に移動した。桟橋の反対側にはBMD システム搭載駆逐艦フィッツジェラルドが停泊して、「みょうこう」を待ち受けていた。
2週間にわたる寄港の間、「みょうこう」とフィッツジェラルドはミサイル防衛システムの連携・調整などの訓練を行ったとみられる。

また、海自横須賀基地の吉倉桟橋・逸見桟橋には「きりしま」「こんごう」「ちょうかい」が停泊していた。この3隻もBMDシステム搭載艦で、訓練に参加していたと思われる。
「きりしま」は何度か桟橋を離れたが、「こんごう」は17日以降ずっと、「ちょうかい」は17日から21日まで海自横須賀基地にいた。海自のMD対応イージス艦4隻全部がそろった日が 少なくとも4日間はあった。

米国弾道ミサイル防衛局が2011年12月に出したMDシステムの現在と将来の説明資料には、MDシステム搭載艦が全部載っている。そこには米軍艦船と同列に海自の4隻のMD対応イージス艦 が記載されている。今回も行われたとみられる横須賀基地でのミサイル防衛システムの連携・調整などの訓練は、ミサイル防衛の現場で、日米の艦船がシームレスに一緒に行動するためのものだ。 その訓練には、ミサイル防衛の軍事的合理性を追求して、集団自衛権の問題をパスすることを求める米国の強い意志が働いているのではないか。

(RIMPEACE編集部)

 
米弾道ミサイル防衛局の説明資料。海自のイージス艦4隻が米国のBMD艦隊と同列に記載されている


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