横須賀からブレマートンへ
放射性廃棄物輸送のチャーター契約事前公告


横須賀からブレマートン基地への貨物船チャーターの事前通告(FBO)

原子力空母ジョージ・ワシントンの定期修理で出てくる放射性廃棄物を米本国に運搬する貨物船のチャーター契約の事前公告がFBOに出された。
放射性廃棄物の「ほ」の字も書かれていないが、積み荷はクラス7と8の有害物質が20フィートコンテナ4つ分、その他一般貨物が6個分とある。ちなみにクラス7の有害物質とは放射性物質を指し、 クラス8は腐食性物質を指す。また、原子力空母から出る放射性廃棄物の処理は、ワシントン州のピュージェットサウンド海軍造船所・中間修理施設(PSNS&IMF)に持ち込まれるが、 その施設はブレマートンにある。

昨年はこの種の事前公告は2月10日に出された。今年はそれよりも1か月半ほど遅くなっている。定期修理の開始が1か月遅れたことから、この程度の遅れは十分ありうることだ。
空母ニミッツの原子炉のの冷却ポンプに故障が生じたために、予定されていたニミッツの任務航海が大幅に遅れ、それに伴い他の空母のスケジュールが影響を受けた。ジョージ・ワシントンの 定期修理入りが遅くなったのもこのためだ。
約束違反の放射性廃棄物の輸送スケジュールもまた、ニミッツの原子炉の故障の影響をまともに受けている。

(RIMPEACE編集部)


12号バースで定期修理中のジョージワシントン。艦橋は白いシートで覆われている(2013.3.29 撮影)


2013-3-30|HOME|