吾妻島燃料埠頭に新顔タンカー



吾妻島の埠頭に停泊中のタンカー、ノリエント・サターン

新年最初の横須賀本港への寄港は原潜ツーソンだった。その2日前には港外錨地に貨物弾薬補給艦マシュー・ペリーが来て一泊して出て行った。この新型補給艦が横須賀入港の新年第一号で、奇し くも佐世保と同じだった。
ツーソンが寄港した1月10日には、吾妻島の燃料埠頭にも3万トンクラスの大型タンカーが燃料を積んで入った。キプロス船籍のタンカー、ノリエント・サターンの横須賀寄港は初めてだろう。
一回だけのチャーターなのか、今後繰り返し燃料を韓国から運んでくる定期便になるのかはわからない。11日に出港したこのタンカーは、米軍が燃料を仕入れる韓国の港に向かっているから ふたたび佐世保、横須賀、天願沖などに姿を見せる可能性がある。

吾妻島に運ばれた燃料は、三沢基地の航空燃料として八戸港まで運ばれたり、横田基地用に鶴見貯油施設の桟橋に運ばれる。横須賀基地の艦船には、白い中型タンクローリーが箱崎から艦船が 停泊しているバースに運ぶ。
厚木の艦載機が訓練で大量に費消する航空機燃料JP5も、吾妻島と水路を隔てた箱崎燃料補給施設に海底パイプラインで圧送され、大型タンクローリーで厚木基地にピストン輸送される。

艦載機の訓練が激しく行われるとき、それは爆音が厚木基地周辺住民に襲い掛かるときだが、その時期には箱崎燃料補給施設と厚木基地を往復するタンクローリーの数も増える。
一番酷い時で4台が立て続けに箱崎から厚木に向かうのを見たことがある。
11日昼前に見た箱崎ターミナルには4台の20トンクラスの大型タンクローリーがいて、同時に2台が燃料をタンクに流し込んでいた。年明けすぐに、艦載機の訓練がはげしくなることを、 補給面から示唆している。

(RIMPEACE編集部)(2014.1.11 撮影)


箱崎燃料補給施設で大型タンクローリーに航空機燃料JP5を積み込み中


中央と左に2台の20トンタンクローリー。後方の屋根の下に上掲のタンクローリーが2台


2014-1-13|HOME|