海自イージス艦2隻、米軍埠頭でMD訓練か

 
横須賀米海軍の埠頭に停泊する「きりしま」(174)と「こんごう」(173)


左からフィッツジェラルド、ジョンSマケイン、ステゼム。米駆逐艦が埠頭を挟んで3隻

横須賀基地のマスターピアの左右に、弾道ミサイル防衛(BMD)システムを備えた日米のイージス艦が停泊して、BMD訓練を毎年この時期に行っている。今年の訓練は、マスターピアに集まる イージス艦の数が増えている。

これまで海自イージス艦一隻が米軍埠頭に停泊していたが、今回はそれが2隻になった。
2月10日にまず「きりしま」が吉倉桟橋から米海軍のマスターピアに移動した。13日に「こんごう」が「きりしま」の舷側に接舷した。
2月13日には米軍の駆逐艦2隻もステゼムの横に連なり、マスターピアは鈴なり状態だ。

米軍駆逐艦3隻も海自護衛艦2隻もみな、BMDシステム搭載艦だ。海上ではそれぞれ何百キロと離れた位置でミサイル迎撃の態勢をとるイージス艦たちが、5隻集まって迎撃のシミュレーション を横須賀基地で行っていると推定される。

5隻が停泊するマスターピアの上で、段ボールや木枠の器材が多数並べられ、米兵が書類を見ながら分類していた。比較的ちいさな箱は、米兵が手で持ってステゼムに持ち込んでいた。
どうみてもキャベツやレタスの類ではなく、新品のパソコンや冷却装置などの電子機器が入っているようだ。BMDのシミュレーションで使用する機器だろう。

(RIMPEACE編集部)(2014.2.19 撮影)



頑丈な段ボール箱や木枠に囲まれた器材。米兵がチェック・分類中


「BMD特別訓練の実施について」(H26.2.19海上幕僚監部)が発表された。
2月25日から28日、参加部隊に「こんごう」「きりしま」、訓練場所 横須賀、主要訓練項目 弾道ミサイル対処、など。米軍艦艇も参加するが、艦名は書かれていない。(発表情報を寄せられた 読者に感謝します)


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