GW修理の放射性廃棄物運搬船、米本土着


空母艦内から出てきた、廃棄物入りコンテナ

5月3日に横須賀を出港した放射性廃棄物運搬船コースタル・ベンチャーが、19日23時(日本時間)にブレマートンのピュージェット・サウンド海軍工廠に到着した。
この日は奇しくも原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が定期修理後の試験航海に出た日だった。

放射性廃棄物が横須賀から搬出された日と、その後空母が試験航海に出た日を調べると、GWが佐世保近くに避難して修理を継続した2011年以外では、

2010年が 搬出4月16日、試験航海出航5月11日
2012年が 搬出4月11日、試験航海出航5月12日
2013年が 搬出5月23日、試験航海出航6月21日
2014年が 搬出5月 3日、試験航海出航5月19日
となる。

放射性廃棄物の積み出しから試験航海出航まではほぼ一か月、それが今年だけ半月になった。
原子炉周りの点検修理が終わってから、それ以外の場所の修理を終了するまでの期間、とみれば、2010年、12年、13年がほぼ同じ日数差であるのは、さもありなん、と言える。

ところが今年は、その期間が半月に短縮された。今年は空母の展開を早めるために、最終段階で端折ったのかもしれない。19日の試験航海出航が予定通りもっと早くなっていれば、さらに短縮が 進んでいたといえる。
2014年の修理の大きな特徴と言える。

(RIMPEACE編集部)(写真は 2014.5.3 搬出時 撮影)


横須賀基地13号バースから離れる、放射性廃棄物輸送船コースタル・ベンチャー


2014-5-19|HOME|