中型タンカー、米軍基地巡回


岩国基地の新岸壁に停泊する中型タンカーSLNC PAX(2014.5.21 読者撮影)


横須賀基地の吾妻島燃料桟橋に接岸しているSLNC PAX(2014.5.23 撮影)

クエゼリンから横須賀に戻ってきた中型タンカーSLNC PAXは、すぐに八戸に向けて出港した。三沢基地とパイプラインで結ばれた八戸港には、米軍の燃料積み下ろしの埠頭がある。

八戸からタンカーは津軽海峡を抜け、日本海を西進して韓国ウルサンに向かった。石油精製基地があるウルサンは、極東米軍の燃料の供給基地だ。大型タンカーもウルサンから佐世保や横須賀に燃料 を運ぶ。

ウルサンから対馬の東を南下したSLNC PAXは佐世保に到着、その後玄界灘から関門海峡を抜けて瀬戸内海に入り、岩国基地の新岸壁に到着した。このタンカーが岩国に燃料を運ぶのは 少なくとも2回目だ。

岩国を21日朝出たSLNC PAXは、豊後水道を抜け四国沖から東進して横須賀に向かった。横須賀到着は5月23日、2週間ぶりの寄港になった。
今回のSLNC PAXの航海は、沖縄を除く在日米軍基地の燃料を補給するルートだった。

(RIMPEACE編集部)


中型タンカーSLNC PAXの2週間の航跡。韓国ウルサンで燃料を仕入れて各地の米軍基地へ


2014-5-25|HOME|