常駐駆逐艦5隻が残る横須賀基地


駆逐艦マスティンと並ぶのは、大型タンカー・マースク・ピアリ


駆逐艦ラッセンの前に、指揮艦ブルーリッジ(2014.7.11 撮影)

台風一過の7月11日の米海軍横須賀基地には、台風避難のタンカー以外に、指揮艦ブルーリッジと駆逐艦5隻が残っていた。

この日、空母ジョージ・ワシントン(GW)と横須賀常駐の2隻の巡洋艦(アンティータム、シャイロー)、駆逐艦ステゼムはプサンに入港した。報道によれば11日から15日までプサンに寄港 し、その後韓国海軍との合同演習、そして21,22日には海自との救難捜索訓練を行う。

横須賀常駐駆逐艦のジョンSマケインは、空母戦闘群に加わっていたが6月下旬からCARATフィリピンフェーズに参加している。
西海岸サンディエゴを母港とする駆逐艦キッド(DDG 100)がまだGW空母戦闘群にいる可能性があるが、いずれにせよ空母に随伴する水上戦闘艦は4隻ほど、というのが最近の流れだ。
外洋での艦隊同士の決戦を想定して駆逐艦やフリゲートを外周にばらまき、空母の直近を巡洋艦で固め、原潜が海中で護衛して補給艦を艦隊の中に取り込んで、というような大艦隊での動きは、 冷戦終結後は現実性を失っている。

空母配備とともに、第15駆逐戦隊の水上艦などを多数横須賀に配備した体制は、当然見直されるべきだ。横須賀に今いるからミサイル防衛に使おう、などという発想は、海軍の都合から出てくるものかどうか、 緻密に検討しなければならないだろう。
空母のディプロイメント中に、ドック入りも含めて5隻の駆逐艦が残っている状態は、原子力空母の存在も含めてきちんと見直さねばならない。

(RIMPEACE編集部)


7月11日15時の横須賀本港の停泊状況。青が海自艦船、赤が米軍艦船、
青字の1:潜水艦、2:すま、3:あすか、4:おおなみ、5:たかなみ、6:ときわ、7:退役艦、8:はたかぜ
赤字の1:フィッツジェラルド、2:マッキャンベル、3:マスティン、4:マースク・ピアリ、5:ラッセン、6:ブルーリッジ、7:カーティス・ウィルバー


2014-7-12|HOME|