救難艦セーフガード、横須賀寄港


横須賀基地3号バースに入港した直後のセーフガード(左)。右は駆逐艦ジョンSマケイン(2014.8.12 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)

事故を起こした厚木のヘリの後部ローターを、今年の3月下旬に相模湾で探していた救難艦セーフガード(T-ARS 50)が、ふたたび横須賀基地に寄港した。3月の相模湾での探索時にも、前後に 横須賀基地に寄港している。

セーフガードは3月末に横須賀を出てベトナム・ダナン港に寄港し、3月8日に消息を絶ったマレーシア機の捜索に加わったのち、プサン、シンガポールに寄港していた。今回、南シナ海から 横須賀に直行したとみられるが、横須賀入港前夜から、相模湾で再び捜索活動のような動きをしていた。3月に発見できなかった、ヘリの後部ローターを探しに来て、横須賀に入る直前に 3月に探した海域よりやや南で、試験的な捜索をおこなったのではないか。

ヘリの事故原因が「後部ローター周りの部品の取り付け不具合に起因するローターの脱落」と事故調査書では結論付けられていた。しかし、「取り付けの不具合がいつ起きたか、その状態で何時間 飛んだか」という肝心な点が「記録がなく」て不明だ、というお粗末なものだった。
さらに、脱落した後部ローターが未発見では、事故原因が正しくつかまれたのかどうか、大いに疑問が残ることになった。

セーフガードは数日間横須賀に寄港した後、後部ローター探索のために再び相模湾の城ケ島近辺に向かうのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)


12日に横須賀に寄港する直前、セーフガードが調べていた海域(左下の2つの青い円。航跡より推定)
茶色の矢印と楕円は、今年3月の探索時のセーフガードの調査コースと調査海域。陸地は三浦半島先端。


2014-8-12|HOME|