潜水艦母艦、横須賀寄港


観音崎沖を通過、北上する潜水艦母艦フランク・ケーブル(AS 40)


浦賀水道から横須賀航路に入ったフランク・ケーブル

母港から離れた港で原潜などの修理を行う潜水艦母艦フランク・ケーブルが、20日午前、横須賀基地に寄港した。

フランク・ケーブルは2月26日から3月11日まで佐世保基地に寄港、翌12日にブサンに入港して17日に出港している。関門海峡経由ではなく、九州の西の海域を南下して18日に 佐多岬沖を通過して横須賀に直行してきた。
佐世保に2週間、ブサンにほぼ1週間滞在してきたが、横須賀にもその程度は滞在する可能性がある。

フランク・ケーブルが佐世保に寄港した日に横須賀に寄港した原潜パサデナが、6日目に横須賀を出た。そのあと3日おきに3回佐世保に一時寄港した。フランク・ケーブルが佐世保寄港中 にこの動きが始まったから、原潜の修理・点検に潜水艦母艦が手を貸したことが十分に考えられる。

3月初めにパサデナとルイビルが相次いで出港して原潜がいなくなった横須賀基地に、また原潜が修理のために寄港するかもしれない。潜水艦母艦は、原潜を呼び寄せる「疫病神」だから。

前回、横須賀に潜水艦母艦が寄港したのは昨年7月から8月にかけてのエモリーSランドで、この時原子力空母は横須賀を留守にしていて、もちろん定期修理中でもなかった。2013年5月 から6月初めにかけてエモリーSランドが寄港した時はGWは定期修理の最終段階だった。この時は原潜シャイアンが同じ日に横須賀に入っていて、こちらに対応した可能性が強い。
ただ、今回フランク・ケーブルの横須賀滞在が長引くと、原子力空母の定期修理に何らかの形で加勢することも考えられる。

(RIMPEACE編集部)(2015.3.20 撮影)


空母とミサイル追跡艦の間を通り、9号バースに向かうフランク・ケーブル


2015-3-21|HOME|