燃料補給艦、横須賀寄港



横須賀基地吾妻島燃料埠頭に接岸した米軍燃料補給艦ラパハナック(T-AO 204)

空母ジョージ・ワシントンの試験航海出航と前後して、横須賀基地吾妻島燃料埠頭に米海軍の燃料補給艦ラパハナックが接岸した。
この吾妻島の埠頭は吾妻島に備蓄されている燃料の搬入・搬出口だ。主に韓国オンサンから艦船や航空機燃料が大型タンカーで運び込まれ、ここから中型タンカーが八戸やクワジャリンなどに 運んでいる。
第7艦隊の艦船が日本海から沖縄近海にいるときは、艦隊についている補給艦が佐世保と艦隊の間を往復して艦船や艦載機の燃料・食料などを補給している。
艦隊が硫黄島からグアムの海域にいるときは、横須賀からも補給を行なうことが多い。今回のラパハナックの寄港は、横須賀に比較的近い海域で動く艦隊への補給のためだろう。

11日には空母の他に駆逐艦フィッツジェラルド、外来の駆逐艦サンプソンが横須賀を出ている。空母の試験航海を助けたりしながらともに行動している可能性が強い。これらの駆逐艦への燃料補給や 艦載機の燃料の空母への補給をラパハナックが担当するのだろう。

吾妻島埠頭によく接岸する大型タンカー、マースク・ピアリが10日になぜか横浜ノースドックに寄港した。翌日のラパハナックの桟橋使用を優先するためだった、とみられる。
今回、マースク・ピアリは空荷に近い状態でノースドックに停泊中だ。ホワイトビーチから来たこのタンカーは、横須賀基地に備蓄してある燃料の一部を沖縄に移すためにきた可能性がある。

ラパハナックは12日昼ごろ横須賀基地を離れる予定だ。

(RIMPEACE編集部)(2015.5.11 撮影)


吾妻島燃料埠頭が空くまで大型タンカーがノースドックで待機中とみられる


2015-5-12|HOME|