「てるづき」米軍エリアに移動、巡洋艦に接舷


米海軍横須賀基地マスターピア・イーストに並んで停泊するチャンセラーズビル(手前)と「てるづき」


「てるづき」(116)とチャンセラーズビル(62)は落下防止用の網を張った渡り板でつながっているだけだ

10月13日朝8時前に、海自吉倉桟橋を離れた護衛艦「てるづき」が、目と鼻の先の米軍マスターピアに停泊中の巡洋艦チャンセラーズビルの右舷に接舷した。

弾道ミサイル防衛の訓練で米軍のBMD艦と海自のBMD艦が桟橋を挟んで停泊することは、これまでにも何回かあった。しかし今回の2隻はBMDシステム搭載艦ではない。
チャンセラーズビルはシステムを強化してMD以外の対空防衛能力では、米巡洋艦の中で最高と言われている。一方の「てるづき」も最新型の対空システムを備えている。

弾道ミサイル以外への対処のかなめともいうべき日米の艦が接舷して、乗組員の交流の他に何が行われているのだろうか。

表面的にはチャンセラーズビルの水兵たちは、今までと同様、自艦の整備作業を続けているように見えた。その一つが艦載ヘリの整備だ。
2機のうちの1機が曳きだされていたが、そこにはサンディエゴのへり部隊のマークやニックネームが書かれていた。チャンセラーズは純増で横須賀に配備された。艦に配属されるへり2機はやはり純増となり、厚木の部隊(HSM−51)の現有機数ではまかないきれなかったのだろう。
元の母港のサンディエゴで積んでいたへりをそのまま持ってきて、いずれマークなどを書き換えHSM−51の所属とするのではないか。まだ2隻、純増の駆逐艦配備が予定されているが、その時も同じ手を使って厚木のヘリ部隊の所属機を増やしていくのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)(2015.10.14 撮影)


チャンセラーズビルの艦載ヘリMH-60RにはHSM−75 Wolf Pack の文字が。サンディエゴのへり部隊のマークだ。


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