大仕事を終えて横須賀に来た民間タンカー
吾妻島の燃料埠頭に停泊中のタンカー、マースク・ピアリ。30分後に出港
錨地でミサイルの入れ替え中の巡洋艦アンティータムの後ろを抜けて、浦賀水道入り口に向かうマースク・ピアリ(2015.11.4 撮影)
横須賀基地に燃料を運んでくるタンカー、マースク・ピアリは、今回は11月2日に沖合錨地に到着、翌3日に吾妻島の燃料桟橋に接岸した。燃料を移して身軽になったマースク・ピアリは4日昼過ぎに横須賀基地から出て行った。
マースク・ピアリは横須賀に来る前に佐世保に寄港していた。同じく佐世保基地に寄港していた米軍燃料補給艦ティッペカヌーとともに佐世保から外海に出たマースク・ピアリは、直接ティッペカヌーに燃料を移送する「実験」を行った。このやり方が可能になれば、燃料補給基地まで補給艦が戻らなくてもよくなり、緊急時の艦隊の補給が早くできる。
今後、佐世保や横須賀の基地に燃料を運ぶ回数が若干減るかもしれないが、タンカーが運ぶのは艦隊の燃料だけではない。厚木の艦載機や横田、三沢の航空機燃料を運び込むために、やはりタンカーが横須賀基地に何度も通ってくるだろう。
補給に要する時間を短くすることで艦隊の機能が高まる。軍の生命線である補給機能の強化を、米軍は常に試みている。
(RIMPEACE編集部)
[参考ページ]
USNS Tippecanoe Conducts Fueling At-Sea with Commercial Tanker(2015.10.27)
軍の補給艦としてピアリから燃料を直接受け取った燃料補給艦ティッペカヌー (2012.11.6 佐世保で撮影)
2015-11-5|HOME|