放射性廃棄物運搬船の横須賀入港は4月25日か


3月11日にFBOが公告した、放射性廃棄物運搬船チャーター契約の応札募集

昨秋、ジョージ・ワシントンに代わり横須賀に配備された原子力空母ロナルド・レーガン。今年1月から横須賀で行われている定期修理で出る放射性廃棄物などを運び出す貨物船のチャーター契約の事前公告が、米国連邦政府の業務公告一覧、FBO(Federal Business Opportunities)に3月11日付けで掲載された。

公告の文面に「原子力空母の定期修理にともなう廃棄物」と明記されているわけではないが、明らかにR.レーガンから出る放射性廃棄物などの運搬業務だ。
核燃料交換・大規模修理のための本国帰還を控えていた、昨年の原子力空母ジョージ・ワシントンの定期修理では放射性廃棄物の搬出は行われなかったので、2年ぶりの搬出だ。

積み荷はクラス7(放射性)とクラス8(腐食性)の有害物および通常の貨物で、いずれも20フィートコンテナに入っている。天候の影響から保護するため、積み荷を甲板の下に収納することを求めている。だが、コンテナの個数は記載されていない。一昨年のチャーター契約の事前公告には、個数も示されていたのだが。
もちろん、放射性物質を横須賀で原子力艦の外に搬出することは約束違反である。

運搬船の入港(レイ・デイ)は4月25日だ。

一昨年の場合、放射性廃棄物の積み込み・出港は横須賀入港の5日後だった。しかし、入港2日後に積み込み・出港した年もある。だから、積み込み・出港日は、この事前公告を見ただけでは、まだ特定できない。

運び先は、ワシントン州ブレマートンのピュージェット・サウンド海軍造船所・中間修理施設。チャーター期間は、一昨年の事前公告よりも1週間長い27日間だ。
ピュージェット・サウンドには5月22日頃には着く、ということだろう。

(星野 潔・池子米軍住宅追加建設に反対する会)


原子力空母ロナルド・レーガン(CVN 76)は12号バースで定期修理中(2016.3.11 撮影)


2016-3-15|HOME|