タンカーの行列ができる基地、横須賀


横須賀基地吾妻島燃料岸壁に停泊中の中型タンカーSLNCパックス(2016.4.6 撮影)


燃料岸壁から出港して八戸に向けて浦賀水道を目指す中型タンカー、フューバイ・パトラ2(2016.3.18 撮影)

4月3日に最初に横須賀港外錨地についたのは、総トン数5700トンのSLNCパックスだった。しかし後から来たほぼ同じ大きさの中型タンカーフューバイ・パトラ2が先に燃料岸壁に接岸した。

フューバイ・パトラ2が燃料を受け取って岸壁を離れると、SLNCパックスが燃料岸壁に接岸した。6日に岸壁を離れると、大型タンカー、SLNCグッドウィルが燃料桟橋に接岸した。

グッドウィルは3万トン級の大型タンカーで、韓国の港から燃料を横須賀基地に運び込んだ。その他の2隻の中型タンカーは、横須賀から燃料を積んで沖縄方面に向かった。
SLNCパックスは、これまでは大阪で燃料を積み込み、クワジャリンやグアム、ホワイトビーチなどに燃料を運ぶ。
フューバイ・パトラ2は横須賀で積み込んだ燃料を八戸に運ぶ。(八戸から三沢基地まではパイプラインで。)そのあと横須賀でまた積み込んで沖縄天願桟橋の沖の受油ポイントに向かう。
大まかには2コースに分かれて在日米軍基地で使う燃料を届けている。

韓国から横須賀に大量の燃料を運ぶのは3万トンタンカー、グッドウィルだ。横須賀をハブにして燃料を運び込む大型タンカーと、それを各米軍基地に届ける中型タンカーが2隻。
3隻のタンカーは米軍がチャーターしたもの。それぞれのコースに沿って動いているが、燃料岸壁の空きを待って4月3日のように横須賀港外で待機する場合も出てくる。

吾妻島の燃料岸壁から延びるパイプラインは、吾妻島に点在する半地下式タンクにつながっている。ここでためられている燃料が、東日本や沖縄の在日米軍の活動を支えている。

(RIMPEACE編集部)


初めて横須賀基地燃料桟橋に寄港した大型タンカーSLNCグッドウィル(2016.2.12 撮影)


2016-4-7|HOME|