米軍、平和船団を威嚇


タグの横に姿を見せたゴムボート。防弾チョッキを来た米兵が6人。タグにも同じ格好の米兵がまだ残っている


タグボートから離れて走り出したゴムボート。兵士はモデルガンのようなライフルを構えている

4月28日10時前に、悪天候のために放射性廃棄物の搬出監視・抗議行動を切り上げた平和船団に、武装兵士が6人乗ったゴムボートが威嚇行為を行った。

横須賀本港中央部(常時漁船の操業を禁止される制限水域(第一種)だが、止まらなければ民間の船も航行できる水域)に、朝9時前から新型のタグボート一隻が停泊していた。放射性廃棄物の搬出監視・抗議行動の際中もタグボートは動かず、妙な場所にいるな、と思いつつコンテナがクレーンで貨物船に運ばれるのに注意を払っていた。
1回目のコンテナ移送が終わり、平和船団が海自の埠頭の方向に向かった時に、タグボートにゴムボートがついているのが見えた。防弾チョッキを着て手にライフルを持った兵士が乗っている。

ゴムボートは動きだし、平和船団から離れて空母の方に向かい、反転して平和船団に後ろから迫ってきた。あとで写真を調べたらモデルガンらしいとわかったが、その時はライフルを持った兵士の乗るボートに追跡されて、いやな思いをした。

平和船団が長浦港と本港をつなぐ水路に向かうと、ゴムボートは反転して去って行ったが、これまでこんな武装兵士が乗るボートが平和船団の航行に脅しをかけてきたことはない。海保にも海上デモを届けたうえでの本港内の航行に対して威嚇する行為は断じて許されない。「良き隣人」を目指す在日米軍が、一皮むけばホストネーションの国民に対し脅しを行う体質であることが、ヨコスカの海でもあきらかになった。

(RIMPEACE編集部)(2016.4.28 撮影)


空母と平和船団の間に回り込む武装兵士を載せたゴムボート


向きを変えて、平和船団の後ろから近づくゴムボート


2016-4-28|HOME|