駆逐艦モムセン横須賀寄港


横須賀航路を出航するカーティス・ウィルバーと入れ違いに入港する駆逐艦モムセン(奥左)


横須賀本港に入ってきたモムセン

5月6日16時ころ、米国西海岸エヴァレットを母港とする駆逐艦モムセン(DDG 92)が横須賀基地に入港した。

モムセンは4月15日に母港を出港している。モムセンは駆逐艦スプルアンス(DDG 111)、ディケーター(DDG 73)とともに太平洋水上行動群(Pacific Surface Action Group:PAC SAG)として動く。太平洋のどこに居ようが第3艦隊の指揮下にあるという、これまでの米海軍の指揮系統からやや外れたグループだ。

太平洋域の安全保障のため、というのが一義的な任務だが、時節柄、南シナ海の「航行の自由」作戦を長期に継続的に行う態勢づくりなのかもしれない。

モムセンは2010年10月に空母リンカーン戦闘群としての動きの中で、また2013年6月にはニミッツ戦闘群の一員として2回、横須賀に寄港している。今回が4回目の寄港となるが、「空母無き空母戦闘群」として水上での米軍の存在を誇示する任務中の寄港は初めてだ。

PAC SAGの構成艦のうちの一隻、ディケーターも6日16時半までは横須賀に入っていないが、その後寄港した模様だ。

(RIMPEACE編集部)(2016.5.6 撮影)

[参考記事]
USS Momsen Departs on Pacific Surface Action Group Deployment(4/18/2016 U.S. 3rd Fleet Public Affairs)


タグボート2隻に曳かれてマスターピアに向かうモムセン


マスターピア・ウェストに停泊中のベンフォルドの舷側に着くモムセン。マスターピア・イーストにはマッキャンベルが停泊中


2016-5-6|HOME|