揚陸補助艦、横須賀に登場


横須賀港外錨地に停泊する揚陸補助艦モントフォード・ポイント

9月3日午後、揚陸補助艦モントフォード・ポイント(T-ESD 1)が横須賀港外錨地に到着した。

モントフォード・ポイントは昨年9月に那覇軍港からホワイトビーチ沖を経由して横須賀基地に入港した。9月末には横浜ノースドックに移動して、その後横須賀、佐世保、ノースドッ クに停泊していた。2016年2月から3月の米韓合同演習に参加、浦項沖などで揚陸支援のテストを兼ねた行動をとっていた。
3月下旬にノースドックに停泊していたモントフォード・ポイントは、4月1日にノースドックを出港、グアム方面に向かったまましばらく、日本近海からから離れていたようだ。

約4か月後の7月末に佐世保港に現れたが、LCACは積まずに南シナ海方面に向かった。再び北上してフィリピン・スービック港に寄港、8月半ばに10日ほど滞在した後横須賀に 向かった。

揚陸補助艦はLCACと組み合わせることで、これまでの陸軍揚陸セットの組み立てから始まる揚陸作戦を、はるかに短時間で行える。横浜ノースドックに備蓄されている陸軍揚陸セット の必要性までが問われる可能性が強い。

ノースドック備蓄中の大型揚陸艇LCUが、揚陸作戦以外の小規模な輸送作戦に従事するようになってきたが、揚陸補助艦の存在と陸軍揚陸セットの備蓄の二重性が米軍内で問われている のではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)(2016.9.5 撮影)


錨地で貨物弾薬補給艦チャ−ルズ・ドゥルー(右)と並ぶモントフォード・ポイント


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