米海軍燃料保管網の中の横須賀基地


横須賀港外錨地で待機する中型タンカー・SLNC PAX。クワジャリンから前日寄港した(2016.11.30 撮影)

11月29日に米海軍MSCがチャーターしている中型タンカー・SLNC PAXが、クワジャリンから戻ってきて横須賀基地の吾妻島燃料桟橋に入港した。翌朝桟橋を離れて錨地に 移動した。

クワジャリンはグアムから燃料を運んだほうがはるかに近いのだが、なぜか横須賀の燃料タンクから積み出したり、堺の製油会社から仕入れて太平洋を運んでいる。9月にはこの タンカーは佐世保からクワジャリンに向かい、横須賀に戻っている。

SLNC PAXはクワジャリン往復だけをしているのではない。横須賀から燃料を積んで八戸に向い、その後日本海に入り、韓国の港にも行く。八戸は三沢基地へ送る燃料の積み 下ろし港だ。

横須賀には韓国の蔚山から3万トンクラスの大型タンカーが燃料を運んでくることが多い。2年くらいで交代するこのクラスのタンカーで、今横須賀に来るのはSLNCグッドウィルだ。 横須賀は東日本の米軍基地(厚木、三沢、横田などの航空基地)への燃料輸送のハブとなっているが、クワジャリンや沖縄・天願沖に燃料を送り出すこともある。

(RIMPEACE編集部)


吾妻島燃料桟橋に停泊中の大型タンカー・SLNCグッドウィル(2016.11.25 撮影)


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