横須賀基地に音響測定艦入港


3号バースに寄港した音響測定艦エイブル。後ろは駆逐艦マッキャンベル。手前は15日午前に寄港した「さざなみ」

1月16日午前、音響測定艦エイブル(T-AGOS 20)が横須賀基地に入港、3号バースに接岸した。音響測定艦の横須賀入港は2014年12月以来だ。

音響測定艦を米海軍は5隻運用しているが、以前は横浜ノースドックを準母港のように使って、数か月のサイクルの間にある短期・中期の休みにはノースドックに戻ってくることが多 かった。朝鮮半島周辺海域や東シナ海・南シナ海への展開に便利な佐世保に音響測定艦の準母港機能が移った後は、東京湾でウジャウジャ見られた音響測定艦の姿を湾内で目にするのは 2,3年に一度になった。
東京湾における「絶滅危惧種」の様相を示している。

エイブルの最近の動きは、10月初旬・中旬と佐世保で過ごした後南の海域に出かけ、沖縄・ホワイトビーチに2度、寄港している。沖縄を前進基地として東シナ海や南シナ海で中国原潜 の動きを追っていたと見られる。
今回、久しぶりに横須賀に顔を出した理由は判然としないが、横須賀に第7艦隊司令部の機能が集中していることと無縁ではないだろう。修理が必要になったのなら、比較的長期間横須賀 に滞在することになるが、短期で出港する場合は、表敬などの意味合いが強くなる。

(RIMPEACE編集部)(2017年1月16日撮影)


エイブルの後部。船体はあまりよごれていないようだ


2017-1-16|HOME|