原子力空母の放射性廃棄物、4月20日以降に搬出


原子力空母ロナルド・レーガンの定期修理で出た放射性廃棄物を米本国に輸送する貨物船チャーターの公告

 米国連邦政府の業務公告一覧であるFBO(Federal Business Opportunities)に、横須賀から米国ワシントン州ピュージェット・サウンド海軍造船所・中間修理施設まで放射性物質を含 む危険物をコンテナで運ぶ業務の事前公告が、3月9日付けで掲載された。

 放射性廃棄物などの運搬船の入港日(レイ・デイ)は、4月20日。コンテナ運搬船が入港接岸するのは、横須賀基地の13号バースだ。船のチャーター期間は約21日間。つまり、5月11日 頃にピュージェット・サウンドに到着するということだろう。

 そもそも放射性物質などの危険物がなぜ横須賀で発生するのかを事前公告は説明していないが、この業務が、原子力空母ロナルド・レーガンの定期修理で発生する放射性廃棄物を運搬 する業務だということは明らかだ。
 横須賀では、原子力空母ロナルド・レーガンの定期修理が、今年も1月初めから行われている。

「原子力艦の動力装置の修理は日本国内又はその領海内では行わない」、「放射能にさらされた物質は原子力艦から搬出されることはない」という、1964年8月の米国政府と日本政府の 約束であるエード・メモワールを反故にして、今年も動力装置の修理が行われ、放射性廃棄物が搬出されることになるのだろう。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


奥の76番が定期修理中の原子力空母ロナルド・レーガン。54番の巡洋艦は座礁事故を起こしたアンティータム。(2017.3.10 頼 和太郎 撮影)


2017-3-11|HOME|