原子力空母排出放射性廃棄物の運搬船、早めに横須賀入港か

 米国連邦政府の業務公告情報サイトFBOに、横須賀で行われている原子力空母の定期修理によって排出される放射性廃棄物の米国への輸送を意味する業務の契約情報が掲載された。
 契約の日付は2017年4月5日。受注業者はトランスアトランティック・ライン社。契約の金額は、92万6404.86ドルだ。

 Marine trafficHPによると、4月14日の時点で、トランスアトランティック・ライン社が運航するコンテナ船トランスアトランティックが横須賀に向かっている。
4月16日の夜にも入港する可能性がある。

 このコンテナ船トランスアトランティックが、放射性廃棄物を含む危険物を横須賀から米国のピュージェット・サウンド海軍造船所・中間修理施設まで運搬する業務に従事する可能性 が高い。
しかし、原子力艦の動力装置の修理を日本国内で行うことも、放射性廃棄物を原子力艦の外に搬出することも、米国政府と日本政府の約束であるエード・メモワールに違反する行為だ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


昨年夏にノースドックに寄港した貨物船トランス・アトランティック(2016.7.14 星野 撮影)


2017-4-14|HOME|