空母レーガンの定期修理、終盤に


原子力空母レーガンの飛行甲板は片付きつつある。2日前に見えていた黒いパイプは甲板の下に(2017.4.14 撮影)


艦橋より前部のカタパルトのパイプが、12日にはまだ甲板の上にあった(4.12 撮影)

原子力空母の定期修理は1月から本格化していたが、4月に入り、甲板上に隙間が目立ち、航空機を射出する蒸気カタパルトのパイプも、飛行甲板の下に埋め戻された。
4月3日までは飛行甲板の片隅に建てられていた、工事用のプレハブ小屋も、5日には格納甲板に降ろされている。工事の完了に向け、飛行甲板がまっ平らな姿になるのも近いとみられ る。

レーガンの動力源の原子炉のメンテナンスで出た放射性廃棄物は、米国に運ばれ処理される。その廃棄物を運搬する船が、当初の契約条件では4月20日に入港となっている。
昨年の搬出時には、空母の飛行甲板はきれいに片づけられていた。今回も20日までには、工事の後片付けも進むのだろう。

米軍は空母を朝鮮半島近海に派遣して、北朝鮮を威嚇しようとしている。カールビンソンが当初の予定を変更して4月25日ころその海域にやってくるという。カールビンソンがその後 中東に向かうとすれば、朝鮮半島付近での空母の存在をシームレスにするためには、レーガンが工事終了後大車輪で任務遂行能力を獲得せねばならない。艦載機の着艦資格取得のための FCLPや空母を使っての訓練、随伴艦と空母の艦隊行動の操艦訓練、などなど。

そんなときに、大事故がおこりやすいものだ。特に艦載機の発進する厚木基地周辺住民には、爆音とともに事故の危険性がのしかかってくる。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎 写真も)


艦上での事故対応訓練に使うホーネットの「抜けがら」が飛行甲板後部に揚げられた(4.14 撮影)


2017-4-14|HOME|