横須賀ドライドックの事故艦たち


横須賀基地のドライドックに並んで入渠中の、巡洋艦アンティータム(左)と駆逐艦フィッツジェラルド

横須賀基地の4号ドライドックに駆逐艦フィッツジェラルド(DDG 62)が入ってから2週間となった7月24日、フィッツジェラルドの喫水より上の衝突箇所は一部に足場が組まれている が、グチャグチャになった衝突箇所の整理も行われていない。
イージスシステムのフェーズドアレイ・レーダーの直下が破壊されていて、機密部分が大打撃を受けた。イージスシステムをもう一度搭載しなおすのは、本国でしかできないとみられる ので、太平洋を無事に渡れるだけの雨風を防ぐ工事が、これからはじまるのだろう。

巡洋艦アンティータム(CG 62)が入っている5号ドックと比べるとドックの幅が小さく、船体の側面とドライドックの壁が接近していて工事もやりにくそうだ。

フィッツジェラルドがドライドックで定期修理を受けたのは昨年6月からの5ヶ月間で、入っていたのは5号ドライドックだった。
駆逐艦や巡洋艦は通常5号ドライドックに入るが、今回は座礁事故を起こしたアンティータムが先に入っていた。小さなドライドックで太平洋横断が可能な応急措置をして、本国で一年 くらいかけてイージスシステムの再登載を行うのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎) (2017.7.24 頼 撮影)


4号ドライドックのフィッツジェラルド、喫水線より上の衝突部分。深くえぐられている


2017-7-24|HOME|