17.7.30 ヨコスカ平和船団同乗記

ドック明けが近い船、ドック入りした船


6号ドライドックに1年以上入っているブルーリッジ。ようやく各所の足場がとれてきた。


4号ドライドックのフィッツジェラルド。貨物船との衝突でできた大穴。水面下にも大穴があいた。

7月30日の日曜日、ヨコスカ平和船団のボート2隻が横須賀本港と長浦港を走った。

米軍艦船はほとんどが修理中の様相を呈していた。その中でドック明けが近いと思わせるのが6号ドックに入っている指揮艦ブルーリッジと8号バースに停泊したまま工事をしていた 駆逐艦ベンフォールドだ。
昨年6月1日からだからすでに1年2か月になるブルーリッジは、ようやく足場が外されてもとの姿が浮かび上がってきた。ベンフォールドは数日前から甲板に乗組員が並んだりしてい たが、動ける状態になって、翌31日に試験航海で横須賀基地を出ている。

4号ドライドックと5号ドライドックには、不注意で大事故を招き、自艦が壊れた巡洋艦アンティータムと駆逐艦フィッツジェラルドが並んでいる。アンティータムはスクリューの破損 だから、ドックの上に覗いている船体に異常は見られない。
フィッツジェラルドのほうは、イージスレーダーの真下もえぐられたため、これは本当になおせるのだろうか、と思いたくなるほど船体の破損がひどい。横須賀で全部直そうとすれば、 ブルーリッジの拡張定期修理なみに1年はドックから出てこないのではないか?

残る2隻の米艦のうち、巡洋艦チャンセラーズビルはドライドックからは出たが、まだ艦橋にネットが掛けてあったりして航海に出るのはまだ先に見える。
駆逐艦カーティス・ウィルバーは任務航海を終えて3月末からマスターピアWに落ち着いていたが、足場を組み、フェーズドアレイ・レーダーにカバーをかけて、定期修理状態だ。

在港中のグレーの米軍艦船がすべて修理がらみの状態だが、そのほか、外来のそれも米海軍の艦船ではない白い船が2隻入港中だ。フランス海軍の情報収集艦デュプイ・ド・ロム(A 759) のほかに、米沿岸警備隊のカッター、ダグラス・マンローが延べ2週間以上寄港中だ。7月17日の入港以来、2度短い航海を行っているが、いずれも相模湾を走り回っている。
マンローが何をしに横須賀に来たのか、よくわからないところがある。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(2017.7.30 頼 撮影)


2週間以上前に寄港、途中2度出入港を繰り返している米沿岸警備隊カッター、マンロー


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2017-7-31|HOME|