17.8.27 ヨコスカ平和船団同乗記

空母に動く気配なし


浦郷弾薬庫の桟橋に付けられた弾薬輸送バージ(19番)には、対艦ミサイル・ハープーン
の容器(カラ)が積まれていた。翌日、沖合にやってきた貨物弾薬補給艦まで運ばれた


浦郷弾薬庫の野積み待機スペースには、VLSに積み込まれるミサイル格納容器が並んでいた。
空母に随伴する駆逐艦や巡洋艦が「教育期間」明けで出航する際に積まれるとみられる。

8月最後の日曜日の27日、ヨコスカ平和船団のボート2隻が横須賀本港と長浦港を走った。

平和船団は出航後最初に、浦郷弾薬庫の前を通る。いつもは何も積まない状態でつながれている弾薬輸送バージの上に、白い格納容器が積まれていた。ハープーンの文字も見えるが、 EMPTYの貼り紙があった。空母艦隊が積んでゆく弾薬の動きとは関係ないようだ。
桟橋から少し離れた置き場にミサイル入りのキャニスターが置かれていた。空母を護衛する駆逐艦などが積むのを待機しているようだ。


吾妻島の燃料桟橋に接岸していた3万トンクラスの大型タンカー、FMSハンブルグ。大型のタンカーは6月中旬に来たSLNCグッドウィル以来だ。
厚木では艦載機の飛び方が激しいとのこと。艦載機が使用する燃料は韓国方面から大型のタンカーで横須賀に運ばれ、タンクローリーで厚木に送られる。


横須賀本港の海自の桟橋には、潜水艦が止まっていた。ときどきこの吉倉桟橋で魚雷の装填を行う。この日はじっと停泊していた。


磯子のIHIで修理を受けていたイージス護衛艦「きりしま」が25日に横須賀に戻ってきた。IHIではイージス護衛艦「あたご」も隣にいた。米海軍の
BMD対応艦のうちの2隻が衝突事故でドック入りした時に、一緒にミサイル防衛を行うはずの「日本軍のイージス艦」も2隻、「戦列」から離れていた。


「きりしま」に積み込むべく、ミサイルが多数、吉倉桟橋にあげられていた。


米海軍のエリアには、ドライドックが2つ並び、その中の一つに伊豆沖でコンテナ船と衝突して危うく沈むところだったフィッツジェラルドが
入渠している。ドライドックの入口には、グレーと青に塗られたコンテナが一基。NAVY SUPSALV と書かれたコンテナは、海軍シー
システムコマンドの中の潜水部隊が使用するものだ。この部隊は潜水作業のエキスパートで、水面下のデカイ穴の修理に今も精を出しているようだ。


原子力空母ロナルド・レーガンは12号バースで静かにしているが、なぜかこの船だけが半旗を掲げている。接岸する12号
バースには、空母に荷物が積み込まれたような形跡もなかった。空母の出港までには、まだ時間がかかりそうな印象だった。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(2017.8.27 頼 撮影)


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