原潜の横須賀短時間寄港、相次ぐ


9月21日10時前に錨地に一時停泊した原潜キーウェストは、潮の流れに右方向に流されながらタグボートとの間で物資のやりとりを行った


原潜とタグボートをつなぐタラップ上を兵士が昇降していた

9月21日午前、原潜キーウェスト(SSN 722)が横須賀港外に一時停泊した。横須賀市の発表によれば入港は9時48分、出港は10時10分だった。

21日8時40分頃観音崎を回り込んだキーウェストは9時ころ方向を変えて横須賀航路に入り、港外錨地の目標地点に向かった。
新型の米軍タグボートに接舷した原潜は、つながったまま潮の流れにのってゆっくりと東に進みながら、タグボートとの間で物資の受け渡しを行った。人員もタラップの上を動いていた。

横須賀に原潜が寄港する場合、13号バースや12号バースに何日も停泊することが多い。その場合、物資の補給のほかに艦のメンテナンスも入港理由にあげられている。
原潜の寄港地の沖縄・ホワイトビーチでは、横須賀と対照的に沖合一時寄港が大半を占める。横須賀では少ない一時寄港が、21日を含めて3回、立て続けに行われている。
9月12日入出港のキーウェスト、19日のツーソン(SSN 770)、そして21日に再びキーウェストの入出港と続いている。

原潜が沖合一時寄港するのは、急病の乗組員を陸にあげる場合のほか、乗組員の交代など人員に関する場合がある。とくに短期間のうちに同じ艦が複数回入出港を繰り返すのは、 ゲストを原潜内に迎えて何日か過ごさせてから艦外に出す場合が考えられる。一時寄港した原潜から海自の幹部が出てくる場合がこれにあたる。

今回のキーウェストの2回の一時寄港の目的はなんだったのだろうか?

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(17.9.21 頼 撮影)


9月21日朝、浦賀水道を北上する原潜キーウェスト


横須賀港外錨地に近づく原潜キーウェスト。海保のモニターシップが近づく。右後方は米軍貨物弾薬補給艦


2017-9-22|HOME|