今年の放射性廃棄物運搬船、決まる

横須賀で現在行われている原子力空母ロナルド・レーガンの定期修理で排出される放射性廃棄物を米国に輸送する業者の契約情報が、米連邦政府の業務公告情報サイトFBOに3月15日 付けで掲載された。

 このAWARD情報によると、放射性廃棄物の輸送を担当する船は貨物船コースタル・ベンチャー。2016年4月にも、原子力空母ロナルド・レーガンの放射性廃棄物をブレマートンに 運ぶために横須賀にやってきた船だ。

 コースタル・ベンチャーは、3月半ばにパナマ運河を通過し、3月28日の時点ではハワイのホノルルに向けて太平洋を航行している模様だ。
 今回の輸送業務契約では、4月19日頃には横須賀に入港することになっている。

 今年も、日本政府と米国政府の約束であるエード・メモワールに違反して、米原子力艦の動力装置の修理が行われており、放射性廃棄物を艦の外に搬出し、貨物船に積み替える作業が 行われようとしているのだ。エード・メモワールの約束は、市民を危険に曝さないための約束であるはずだ。

動力装置の修理と放射性廃棄物の搬出は、米軍と日本政府がいくら詭弁を弄しても、そして、いくら既成事実を積み重ねても、約束違反であり、市民を危険に曝す許されない行為なのだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


2年前の4月、原子力空母から放射性廃棄物入りコンテナを積み込むコースタル・ベンチャー(2016.4.28 頼 撮影)


2018-3-28|HOME|