放射性廃棄物運搬船の横須賀入港は4月19日か?

今年も1月後半から原子力空母ロナルド・レーガンの定期修理が横須賀で行われている。工事で排出される放射性廃棄物などの危険物質などを運び出す貨物船のチャーター契約の公告が、 米国連邦政府の業務公告一覧、FBO(Federal Business Opportunities)に2月13日付けで掲載された。

運搬する危険物質が原子力空母の定期修理によって排出される廃棄物であることを業務公告が明記しているわけではないが、R.レーガンの定期修理によるものであることは明白だ。

 今回告示されたのは、横須賀で危険物質(放射性物質と腐食性物質)の入った20フィートコンテナ4個と、一般の貨物の入った20フィートコンテナ2個とを積み込んで、ワシントン 州ブレマートンのピュージェット・サウンド海軍造船所・中間修理施設に運搬する業務に従事する米国船籍の貨物船の募集だ。


RFPの骨子

運搬船の横須賀入港日(レイ・デイ)は4月19日。 過去の放射性廃棄物運搬業務では、入港日から放射性廃棄物の積み込み・出港までの日数は年によって違っているので、積み込み・出港の日は、この公告を見ただけではまだ特定できな い。

横須賀からピュージェット・サウンドに向かう途中には、グアムに寄って危険物質(放射性物質と可燃性物質)の入った箱を追加で積み込む業務もあるという。

貨物船のチャーター期間は32日間だ。5月22日頃、ピュージェット・サウンドに到着するということだろう。

1964年8月の米国政府と日本政府の約束、エード・メモワールには、「原子力艦の動力装置の修理は日本国内又はその領海内では行わない」、「放射能にさらされた物質は原子力艦 から搬出されることはない」と明記されている。

この約束を平然と破って、今年も原子力空母の動力装置の修理が行われ、放射性廃棄物が搬出されようとしているのだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


放射性廃棄物輸送船チャーターの公告


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