空母レーガン出港直前の横須賀基地


原子力空母ロナルド・レーガン (CVN 76)。飛行甲板に工事の機材などはなく、フラットな状態だ


マスターピアに停泊する駆逐艦カーティスウィルバー(DDG 54)。油バージが横付けされ、水上レーダーが回転している

5月9日13時過ぎの横須賀基地。本港に停泊中の米軍艦船は空母レーガン、指揮艦ブルーリッジ、巡洋艦チャンセラーズビル、駆逐艦5隻(他にドック入り駆逐艦2隻)、原潜1隻 だ。

マスターピア・ウェストに停泊中の2隻の駆逐艦のうち、外側のカーティスウィルバーは、出港が近いようだ。
燃料バージ(BG 6446)がカーティスウィルバーに横付けされている。この燃料バージは陸軍舟艇セットの一つとして、横浜ノースドックに備蓄されていたものだが、2011年9月下旬に横 須賀基地に移動されたもの。いまでは海軍の資材として「有効活用」されている。
このバージから燃料がカーティスウィルバーに送られている。また、水上レーダーが回転していて、近く出港することをほのめかせている。

13号バースに停泊している原潜コロンビア(SSN 771)は4日に入港しているから、通常の寄港期間の1週間前後に近づいている。空母の近くで海中から護衛する任務に就く可能性が大 きい。

長浦港入口に広がる浦郷弾薬庫は、横須賀常駐艦船の弾薬類を保管している。駆逐艦、巡洋艦は任務に出る前に、浦郷弾薬庫から出されて弾薬バージで運ばれたミサイルなどを沖合の 錨地で積み込む。弾薬庫の野積み場にミサイル・キャニスターが並ぶときは、駆逐艦や巡洋艦に近いうちにそのミサイルが積み込まれることが多い。
9日の浦郷弾薬庫には、見える範囲だけで40本ほどのミサイル・キャニスターが並んでいた。

空母レーガンは、浦賀水道入航情報によれば、11日12時ころ横須賀基地を出港する。定期修理が終わった後の点検・検査のためと思われる。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(18.5.9 頼 撮影)


13号バースに停泊中の原潜コロンビア。入港して6日目。


戦闘艦への積み込みを待っているミサイル数十発が、浦郷弾薬庫に並んでいる


2018-5-10|HOME|