空母レーガン、問題抱えて?試験航海から戻る
観音崎を回り込んで横須賀基地に向かうロナルド・レーガン
浦賀水道をゆっくりと北上中のロナルド・レーガン。すれ違った陸軍LCUのスピードと比べて格段に遅い(18.5.17 頼 撮影)
5月11日に定期修理の検査航海で出港していた原子力空母ロナルド・レーガン(CVN 76)が、17日昼に横須賀基地に戻ってきた。
昨年は検査航海に出て6日目に横須賀に戻ってきたが、今年は航海が1日長かった。すんなりと検査が終わったというわけではなさそうだ。
岩国基地から硫黄島に行って行われているFCLPが中断された。再開の時期は決まっていないという。FCLPの後に空母が九州近海に出かけて行われる予定だった着艦資格取得訓練
(CQ)も延期ということになる。
艦載機を乗せた空母の本格出港までのスケジュールの延期が、検査航海の途中で決まったのは、空母の定期修理の検査結果に問題が出てきたということではないか。
11日に空母が検査航海に出港した翌日、厚木基地に艦載機のスーパーホーネット3機が飛来した。翌12日に空母に向かうように離陸したが、1時間半ほどの飛行で厚木に戻ってきて
その後は飛ばず、14日朝に岩国に帰って行った。
この3機は、厚木飛来のタイミングからみて検査航海に合わせたものと思われるが、不完全なものに終わっているのではないだろうか。
横須賀本港に入り回頭するレーガン(18.5.17 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)
17日に観音崎を回って浦賀水道を北上する空母の足取りは、その朝横須賀港外錨地に到達した巨大な貨物弾薬補給艦シーサー・チャベズと比しても極めて動きのおそいものだった。
動力装置に問題があるとか、船体にひびがはいっているなどのせいで船速を落としていたのかもしれない。
レーガンの本格出港・西太平洋などでのパトロール開始がいつになるのだろうか?FCLPが再開されCQが行われるのはいつになるのだろうか?
(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)
横須賀基地12号バースに接岸するレーガン(18.5.17 頼 撮影)
2018-5-17|HOME|