ミリウスの横須賀配備で、最新のBMD艦が1隻増


横須賀港沖の錨地で、ミサイルの入れ替え中の駆逐艦ミリウス(2018.5.22 ヨコスカ平和船団 撮影)

駆逐艦ミリウス(DDG 69)が5月22日に横須賀基地に配備された。

2015年の巡洋艦チャンセラーズビル(CG 62)の配備以降、新規配備と交代配備合わせて4隻がバタバタと横須賀にやってきた。4隻ともイージス・システムの最新のソフトウェア、 ベースライン9を搭載している。またBMD(弾道ミサイル防衛)対応艦の駆逐艦バリー(DDG 52)、ベンフォルド(DDG 65)とミリウスのBMDソフトのバージョンは、最新の5.0だ。

弾道ミサイルだけでなく、海面すれすれを飛んでくる巡航ミサイルや航空機にもスタンダードミサイルを発射・誘導できるベースライン9搭載艦は、早期警戒機E2のグレードアップ版 のE2Dや、F35ライトニングが艦隊上空から見通したデータを共有できるとのことだ。

攻撃・防御範囲が飛躍的にひろくなったベースライン9搭載艦が重点的に横須賀に配備されている。今回のような新規配備や交代配備を問わず、横須賀基地配備艦は戦争遂行能力がアップ されている。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)

[参考資料]
AEGIS AFLOAT (April 6,2018)


現在横須賀に配備されているイージス艦(配備年月日順)。最近の配備4隻は最新システム搭載艦ばかりだ


2018-5-23|HOME|