空母レーガン、出港予定日に動けず



5月28日10時の出港予定時刻に、空母の甲板などに整列する水兵たち。本格出港の際に行う登舷礼だったのだが。(18.5.28 頼 撮影)

5月28日朝10時に横須賀を出港予定だった原子力空母ロナルド・レーガンは、予定を何度も遅らせたあと、当日の出港を取りやめた。

空母は定期修理後の検査航海で不備が見つかり、横須賀に戻ってきて修理を行っていた。その工事が終わったので出港して検査を行い、CQ実施のために九州沖に向かうはずだった。
その再スタートで躓いた。

10時過ぎに登舷礼の列がくずれ、甲板から礼装の水兵たちの姿が消えた。空母の出港を支援する米軍のタグボートが相次いで空母から離れて行った。
24日に厚木から飛来して空母の甲板におりて、間隔を空けて並んでいた5機のMH60ヘリが、艦橋近くに集められた。その場からすぐに離陸できる場所ではない。


12号バースに停泊中の空母に降りた5機のMH60ヘリ(5.25 頼 撮影)



艦橋近くに集められた5機のMH60ヘリ(5.28 頼 撮影)

午後になっても出港予定時刻が後ろにずれていった。そして午後3時には、出港予定を1日ずらすことが決まったようだ。
空母の離岸を支援するために待機していた2隻の民間のタグボートが、横須賀新港と久里浜方面に戻って行った。そのあと、12号バースからの出航コースを空けていたバリケード が閉じられ、28日中に空母が動き出す目は完全に消えた。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


12号バースの出入りの航路を開くために、一時的に開かれていた浮きバリケードが閉じられた(5.28 頼 撮影)


2018-5-28|HOME|