横須賀寄港中のイギリス軍揚陸艦、装備を陸揚げ


横須賀基地12号バースに集められた英揚陸艦アルビオンの車両等の装備


アルビオンの甲板に並ぶ装甲車と、12号バースに下された装甲車など(18.7.6 頼 撮影)

6月29日に横須賀基地に寄港した英海軍揚陸艦アルビオン(HMS L-14)は、甲板に9両の水陸両用装甲車などを積んでいた。この装甲車の一部や、カーキ色に塗装された軍用車両が、12号バース に並んでいる。

7月4日に見たときには、9両いた装甲車はすべて甲板上から姿を消して、木組みの箱の類が並べられていた。


7号バースに接岸しているアルビオンの後方、12号バース上に装甲車などが並んでいる


6号ドックゲートの手前に係留されている、アルビオン搭載のLCU,LCVP各2隻(18.7.4 頼 撮影)

揚陸艦に積んでいる装甲車やトラックなどをクレーンでバージに下ろし、隣の12号バースまで運んでクレーンで持ち上げるのは、現実的なやり方ではない。
アルビオンのツイッターに、横須賀到着翌日の6月30日に、アルビオンのドック出口からLCUへの積み込みと、LCUが横須賀基地内の「すべり」に向かっている写真が載っていた。


6月30日付けのアルビオンのツイッターより

下図のようなルートでアルビオンから出した車両などが運ばれていったと思われる。アルビオンが入船で7号バースに入ったのも、揚陸艦に搭載されている揚陸艇が6号ドックのゲート付近に いるのも、この輸送ルートを考えると納得できる。

「すべり」から陸上に上がった装甲車などの車両は、6号ドックを回り込んで、12号バースの入り口から入っていったのだろう。
装備を大規模に陸揚げするのは、ある程度の期間、アルビオンが横須賀で修理を受けることを示唆している。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


国土地理院・ウェブ地形図を利用して作図


2018-7-8|HOME|