高速輸送船ブランズウィック、横須賀寄港


横須賀基地バース1.5に停泊中の高速輸送船ブランズウィック(18.8.1 頼 撮影)


今年の2月下旬に那覇軍港にやってきたブランズウィック。この船の日本初寄港と思われる(18.2.24 読者 撮影)

米海軍と陸軍のニーズにこたえるために開発されたスピアヘッド・クラス統合高速輸送艦の6番艦ブランズウィック(T-EPF 6)が、8月1日午前に横須賀基地に入港した。

ブランズウィックは今年の2月21日から27日まで那覇軍港に寄港していた。それ以来の日本寄港とみられる。
このクラスの船が横須賀に寄港したのはおそらく過去に1度だけ。16年9月に横浜ノースドック、横須賀、那覇軍港と寄港したミリノケット(T-EPF 3)以来の寄港だ。

沖縄以北の極東の米軍基地や関連港をめぐっているのは、今は高速輸送艦グアムだ。一方スピアヘッド級の高速輸送船は、沖縄以南、フィリピン、マレーシア、シンガポール、タイなどをカバー している。2017年に那覇軍港に寄港したスピアヘッド級高速輸送船はミリノケットとフォール・リバー(T-EPF 4)だったが、今年になってからは那覇に寄港しているのを目撃されていない。

この2隻の仕事を肩代わりしたのか、ブランズウィックが2月に那覇軍港に寄港している。やはり沖縄以南が担当海域のようで、今回横須賀に来る前はペナン(マレーシア)にいた。

沖縄より南の領域の担当とみられるブランズウィックが横須賀に来たのはなぜだろうか?
沖縄以北の担当であるグアムの応援というのは考え難い。グアムは2か月近く横浜ノースドックから離れていない。忙しいはずがないのだ。

今回の横須賀寄港は例外的な動きで、じきに那覇軍港経由で東南アジアの海域に戻るのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


横浜ノースドックに停泊中の高速輸送船グアム。ブランズウィックに似ているようでだいぶ違う(18.8.1 頼 撮影)


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