駆逐艦バリー、1年ぶりにドライドックを出る


4号ドックから出てきた駆逐艦バリー(18.12.3 頼 撮影)


3号バースに停泊中のバリー。「ドック仲間」のジョンSマケインが左端・後ろ向きになっている(18.12.4 非核市民宣言運動ヨコスカ 撮影)

12月3日14時過ぎに駆逐艦バリー(DDG 52)が4号ドライドックから曳きだされた。

  バリーが4号ドックに入ったのが2017年11月13日だったから、1年以上ドライドックの中にいたことになる。
バリーはもとは東海岸ノーフォーク基地所属の駆逐艦だった。横須賀に配置換えになり、2016年3月に登場した。その後1年半で長期の修理工事に入ったことになる。

シンガポール沖で民間船と衝突して大きな穴があいた駆逐艦ジョンSマケインが戻ってくる前に、ドライドックに入り、隣のドックにマケインが入ってくるのを待つ形となった。
バリーは予定されたドック入りだったが、マケインは不意の修理入りだった。ドライドック2つがふさがる状態がつい先ごろまで続き、一週間前にマケインが先に出渠した。

今、横須賀基地にはバースで修理をしている戦闘艦がゴロゴロいる。これも一種のドック待ちなんだろうか。
7,8隻在港中なのに、すぐに出航できる船が少ない。これまで修理を後回しにしてきたツケなのだろう、まだしばらく、どこを見ても修理中の船だらけ、という状態が横須賀では続く。

間もなく空母がもどってくる。そして帰港一か月後には空母の定期工事もはじまる。
前進配備の基地ゆえの本国とは違ったインターバルでの修理と任務航海。前進配備のひずみが大事故につながることを恐れる。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


空母レーガンの直衛艦チャンセラーズビルが空母より一足先に横須賀基地に戻ってきた (18.11.30 頼 撮影)


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