放射性廃棄物運搬船の横須賀入港は4月25日か?


放射性廃棄物輸送船チャーターの公告

今年も1月から原子力空母ロナルド・レーガンの定期修理が横須賀で行われている。そして今年も、定期修理の際に排出される放射性廃棄物などの危険物質などを運び出す貨物船のチャーター契約 の公告が、米国連邦政府の業務公告サイトであるFBO(Federal Business Opportunities)に昨年よりも若干遅く、2月22日付けで掲載された。

まず、横須賀でクラス7とクラス8の危険物質、すなわち放射性物質と腐食性物質の入った20フィートコンテナを少なくとも4個と、一般の貨物の入った20フィートコンテナ2個とを積み込 み、さらにその後、グアムでもクラス7とクラス4.1の危険物質、すなわち放射性物質と可燃性の固形物を積み込んで、ブレマートンに運ぶ業務に従事する、米国船籍のコンテナ船を募集する公告 だ。

ワシントン州のブレマートンには、ピュージェット・サウンド海軍造船所・中間修理施設がある。
運搬船の横須賀入港日(レイ・デイ)は4月25日だ。放射性物質の積み込み日や出港日はこの業務公告だけでは分からないが、32日間のチャーター期間だ。5月終わり頃にはピュージェット・ サウンドに到着するということだろう。

今回の募集公告には、運搬する放射性物質などの危険物質がレーガンの定期修理によって排出される廃棄物だと明記されている訳ではない。しかし、この業務が、原子力空母の定期修理によって 排出される放射性廃棄物の輸送業務であると考えて間違いないだろう。

 日米両政府は、1964年8月にエード・メモワールで、「原子力艦の動力装置の修理は日本国内又はその領海内では行わない」、「放射能にさらされた物質は原子力艦から搬出されることは ない」ということを約束している。
にもかかわらず、今年も米海軍は原子力空母の動力装置の修理を行い、放射性廃棄物を原子力艦から搬出して本国に運搬しようとしているのだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


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