19.7.28 ヨコスカ平和船団同乗記

トマホークミサイル、浦郷弾薬庫で積み込み準備


浦郷弾薬庫の野積み場で、出庫を待つミサイル入り容器の群れ


NAVYの文字の左に液体燃料ロケットの文字。巡航ミサイル・トマホークが入っている

7月最後の日曜日の28日、ヨコスカ平和船団のヨット・ボートが横須賀港内を走った。

平和船団が出発するボートパークを出て2分も航走すれば、浦郷弾薬庫の沖に出る。海岸には弾薬庫のフェンスが巡らせてあり、50ヤード以内立ち入り禁止の看板があちこちにかけられている。

その金網の近くに、ミサイル入りの白い容器が並べられていた。一番手前の上下2本の容器(キャニスター)には、ROCKETS LIQUID FUELED と書かれている。米海軍の駆逐艦・巡洋艦がVLSから 発射するミサイルのうち、液体燃料のエンジンを備えているのはトマホーク巡航ミサイルだけだ。

精密誘導攻撃ができるトマホークは、特に戦争の初期に相手のレーダーを無力にし、発電所や航空基地などを攻撃するのにつかわれる兵器だ。横須賀に配備されている第7艦隊の駆逐艦・巡洋艦が トマホークを積む、ということは、米国の思う通りにならない国に対する海からの先制攻撃に使われる可能性が小さくないことの現われでもある。

平和船団が横須賀港を一周した28日に横須賀基地にいた米軍艦船は、指揮艦ブルーリッジ、巡洋艦シャイロー、駆逐艦バリー、ミリウス、ジョンSマケイン、カーティス・ウィルバー、ベンフォルド の7隻だった。このうち、ドック入りしているベンフォルドと、シンガポール近海での民間タンカーとの衝突事故のあとの修理が未完のジョンSマケインを除く巡洋艦1隻、駆逐艦3隻のうちのどれか が、近いうちにトマホークミサイルを積んで横須賀から出航する可能性が強い。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎) (19.7.28 頼 撮影)


12号バースに停泊する駆逐艦ミリウス(手前)とバリー


6号バースに停泊中の巡洋艦シャイロー


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