巡洋艦アンティータム、横須賀6号ドック入り


横須賀基地の6号ドライドックに入る巡洋艦アンティータム

9月6日15時半ころ、巡洋艦が1隻、停泊中のバースから曳きだされて港の中央に現れた。8月25日、空母に1日遅れて横須賀に戻ってきたアンティータムだ。

ゆっくりと向きを変えて入っていったのは、以前ブルーリッジが入っていた最大の6号ドライドックだった。
修理のためにドック入りする艦船は、その前にミサイル・弾薬の類を船から下す。8月25日に帰港してからアンティータムは、弾薬をおろすために錨地に移動することもなかった。

5月13日に横須賀を出港して3か月以上の任務航海に出ていたアンティータムが、弾薬を積まずにいたなどということは考えられない。
当然弾薬類を積んだままの巡洋艦が、大掛かりな修理に入るのは危険な話だ。

台風15号が8日夜に横須賀を直撃する恐れが大きくなってきた。アンティータムのドライドック入渠は、一時的な台風避難のための可能性が強い。
空母や随伴艦が帰港して基地の岸壁は混み合っている。アンティータムはシャイローの舷側にもやわれていた。岸壁に直接しばりつけるよりも、目刺し状態でつないでおくほうが、強風に対して 弱いのだろう。

翌7日には、ジョンSマケインの舷側にいた駆逐艦マスティンも港外に避難のために出て行ったようだ。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(19.9.6 頼 撮影)


6号バースのシャイローの舷側にいたアンティータムが、2隻のタグに港の中央に曳きだされた


2019-9-7|HOME|