空母レーガンの補給艦、横須賀港外錨地に一泊


貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャーから廃棄物をバージに下す(ヨコスカ平和船団 撮影)


補給艦の艦内にためられていた大量のごみが後部甲板に並べられている(頼 撮影)

空母ロナルド・レーガンが横須賀基地に帰港した翌日の11月3日、米海軍の貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャー(T-AKE-7)が港外136番錨地に投錨した。

米海軍艦船の細かな動きを追っているサイト(US Carriers)によれば、レーガンの秋季ディプロイメントで補給を担当したのがこのカール・ブラッシャーだった。
10月14日と28日にそれぞれ航行中のレーガンに洋上補給を行った、と記録されている。航空機用燃料や水は並走する補給艦とホースをつなげて、また食料などの固形物は網で吊り下げて 艦載ヘリが往復して運んだ、とみられる。

空母の艦内にたまったゴミなどは、逆に補給艦の空いたスペースに回収したと思われる。
4日午後にカール・ブラッシャーが錨地を離れる直前まで、大量の廃棄物の梱包が後部甲板に並べられて、基地からタグが連れてきた廃棄物用のバージに下されていた。

何千人もの兵士が乗り込んで航海する空母では、大量の食糧などを消費するとともに、発生したゴミなども艦外に出さないと身動きが取れなくなる。空母の航海中、グアム、スービック、佐世保 などに補給艦が往復するのは、空母で費消された物資の補給とともに、廃棄物を空母艦隊の外に送る意味もあるのだ。

カール・ブラッシャーは4日14時過ぎに抜錨して東京湾から出て南西に進路をとった。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(2019.11.4 撮影)


横須賀港外錨地で不要物を自艦のクレーンで、廃棄物用バージに下すカール・ブラッシャー


横浜ランドマークタワーから横須賀港沖合を望む。中央の猿島をはさみ、左がカール・ブラッシャー、右が巡洋艦シャイロー(頼 撮影)


2019-11-4|HOME|