中型タンカー、沖縄・横須賀・鶴見をつなぐ


横須賀基地吾妻島燃料桟橋に接岸中の中型タンカー・アリス(20.3.12 頼 撮影)


鶴見貯油施設の岸壁に停泊するアリス(20.3.13 頼 撮影)

マーシャル船籍の民間中型タンカー、アリスが3月12日に横須賀・吾妻島燃料桟橋に着岸した。
アリスは10日前にもこの桟橋に寄港したあと、沖縄米軍の燃料を天願桟橋沖の注油ポイントまで運んでいる。

沖縄から再び横須賀基地に来たアリスは、翌13日に鶴見貯油施設の桟橋に移動した。米軍横田基地の燃料は、鶴見貯油施設で陸揚げされ、JRのタンク車で運ばれる。
横須賀基地の燃料タンク群は関東に展開する米軍基地への燃料輸送のハブになっている。
このクラスのタンカーが、三沢基地で使う燃料を八戸港まで運んでいる。アリスは最近になってこの輸送業務に米軍がチャーターされたとみられる。

吾妻島の燃料ふ頭にはさまざまなタンカーが寄港する。アリスの寄港の前日の11日には、民間タンカーしんみち丸が寄港し、次に四日市港に向かって出港した。
このあと、硫黄島方面に向かう予定のしんみち丸は、自衛隊の燃料を運んでいるとみられる。

3万トンクラスの大型タンカー、マースク・ミシガンは西太平洋の米軍への燃料輸送業務にチャーターされていて、グアムから韓国オンサンに寄港し、そのあと3月4日に吾妻島の桟橋に 接岸している。この大型タンカーは、横須賀を出た後、沖縄天願沖の注油ポイントに向かった。

自衛隊や米軍の燃料補給に、吾妻島の桟橋の使用頻度はこのところ高い。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


吾妻島燃料桟橋に接岸中のタンカー、しんみち丸(20.3.11 頼 撮影)


大型タンカー、マースク・ミシガンも燃料を横須賀に運んできた(20.3.4 頼 撮影)


2020-3-14|HOME|