原潜キー・ウェスト、横須賀に6時間だけ寄港


横須賀基地13号バースに接岸中の原潜キー・ウェスト。後方は原子力空母ロナルド・レーガン

3月23日午前、グアムを母港とする米原潜キー・ウェスト(SSN 722)が横須賀基地13号バースにに入港した。横須賀市の広報によれば、寄港目的は補給・維持とのこと。

キー・ウェストは1月初旬にグアムを出港、2月に2度、ホワイトビーチ沖合に一時寄港している。寄港時間はいずれも25分程度だ。

入港から6時間後の16時半ころ、キー・ウェストは横須賀基地から出港した。グアムを出てから2か月半ではじめて接岸入港したのに、わずか6時間で海に戻っている。
原潜が横須賀に接岸寄港するときには、少なくとも3日間は滞在することが多い。それが異例の短時間寄港になったのはなぜだろうか?

サンディエゴを母港とする駆逐艦ラッセル(DDG 59)が3月20日に横須賀に寄港したが、2日間しか在港しなかった。外来の駆逐艦の寄港としては、これも異例の短さだ。

日本に寄港すれば、コロナウィルスに感染する可能性が増す、というのが米海軍の考えなのだろう。水上艦も潜水艦も、そのために極力横須賀への寄港時間を短くしているのではないか。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(20.3.23 頼 撮影)


入港1時間半後の原潜キー・ウェスト。艦橋だけが空母の艦首の下に見える。


2020-3-23|HOME|