原子力空母定期修理の放射性廃棄物運搬船、今年はオーシャン・ジャズ

原子力空母ロナルド・レーガンが横須賀で行っている定期修理で排出される放射性廃棄物を米国に輸送する船の契約情報が、3月4日付で米連邦政府の業務公告サイトbeta.SAM.govに掲載された。
それによると今年の放射性廃棄物運搬船は、貨物船オーシャン・ジャズだ。

オーシャン・ジャズは、今年2月に横浜ノースドックにやってきて2機の白装束FA18やオスプレイなどを回収し、米国のサンディエゴに運んでいったばかりだ。昨年12月には米本国から 横須賀にやって来て、新型タグボートと付属品を運び込んでいる。

船舶位置情報AISによれば、横浜からFA18などを運んでオーシャン・ジャズがサンディエゴに着いたのは現地時間の3月2日で、3月6日現在でもまだサンディエゴに滞在中だ。
Laydaysの3月30日から4月2日までには、そして、おそらく3月30日前後には、横須賀にやって来るはずだ。

原子力空母の定期修理を横須賀で行い、放射性廃棄物が排出されるということは、動力装置の修理を行っているということだ。そして、排出された放射性廃棄物を貨物船に移し替えて米国のブレ マートンにあるピュージェット・サウンド海軍造船所・中間修理施設に運ぶということは、危険な放射性物質を原子力艦船の外に搬出する作業を米軍が日本の港で行うということだ。

いずれも1964年に示された日本政府と米国政府の約束であるエード・メモワールに明白に違反する、許されない行為だ。日本社会に暮らす人びとを危険に曝す行為を、米軍は直ちにやめるべき だ。日本政府は米軍のこのような行為を直ちに禁ずるべきだ。横須賀市や、横浜市など周辺自治体は、市民の安全を守るために、米軍と日本政府に強く抗議し、このような作業を止めさせるべきだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(2020.2.12星野撮影)


今年2月12日、横浜に入港しベイブリッジをくぐるオーシャン・ジャズ


2月12日、横浜NDに入港したオーシャン・ジャズ


2020-3-7|HOME|