護衛艦おおなみ、中東派遣で横須賀出港


4月26日午前、横須賀基地を出港する護衛艦おおなみ(20.4.26 木元 撮影)


遠ざかる「おおなみ」を基地外の公園から見送るひとたち。(4.26 非核市民宣言運動 撮影)

護衛艦「おおなみ」(DD111、乗組員175名)が、第36次海賊対処水上部隊として、4月26日10時25分、横須賀を出港した。以前は、出港前に家族を艦内に案内し、別れを惜しんでいたが、 今回は新型コロナ対策で、家族は、艦内はおろか、横須賀地方総監部の敷地にも入れず、手前にあるヴェルニー公園から見送った。

第34次隊の「さざなみ」(DD113呉)も35次隊で現在活動中の「はるさめ」(DD102佐世保)も乗組員180名と海上保安官8名であったが、今回乗組員は190名、10名増やした理由は何なのだろうか。


12号バースに停泊中の原子力空母ロナルド・レーガン(4.26 ヨコスカ平和船団 撮影)


ドライドックで大掛かりな修理が始まる巡洋艦チャンセラーズビル(4.26 木元 撮影)

横須賀の米海軍は、見送りは何もしなかった。
横須賀配備の艦艇のうち、空母レーガンは在港中、揚陸指揮艦ブルーリッジは出動中、巡洋艦は3隻とも在港。うち、チャンセラーズビル(CG62)は 6号ドックで修理中。駆逐艦は4隻が在港、3隻が出動中。ミリウス(DDG69)はVLS(ミサイル垂直発射装置)のあたりに白い幕が張られ、大規模修理中だった。
出動中の1隻、バリー(DDG52)は4月10日に続き4月23日にも台湾海峡を通過した。中国海軍の対応を見るための挑発行為なのだろうか。


28日に帰港し、辺見桟橋に接岸した護衛艦てるづき(手前)。奥は練習艦はたかぜ(4.28 木元 撮影)

飛行幹部候補生58名を乗せて、3月14日に外洋練習航海に出港した「てるづき」(DD116、乗組員200名)は、4月2日に、アメリカ海軍の沿海域戦闘艦ガブリエル・ギフォーズ(LCS-10、40ノットと いう高速航行が可能で中核乗組員40名という省力化されたフリゲート艦)とマレー半島西側のアンダマン海で共同訓練を行った。新型コロナウィルスの影響からマレーシア、ブルイネへの寄港を 中止したが、日程的には当初の予定通り、4月28日に横須賀に帰港した。

(ファイト神奈川 木元 茂夫)


2020-4-29|HOME|