高速輸送艦、横須賀でドック入り


横須賀基地のドライドックに入ったフォール・リバー(20.6.18 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


ドック入りする前日、横須賀基地3号バースに停泊するフォール・リバー(6.17 頼 撮影)

6月10日に横浜ノースドックを出て横須賀基地に入港した高速輸送艦フォール・リバー(T-EPF 4)が、18日に基地内の5号ドライドックに入った。

フォール・リバーは沖縄以南の海域で海兵隊の車両・物資と兵士を輸送する任務についている。その船が4月15日に東京湾に入り、横須賀基地の沖合を通過して横浜ノースドックに向かった。
そして約2ヵ月ノースドックに停泊し続けた後、横須賀に移動してきた。

横須賀基地でも貨物などの積み込みも行わず、3号バースに停泊し続け、8日後にドライドックに入った。横浜ノースドックで何もせずに停泊していたのも、横須賀基地のドライドックを使っての 修理の段取りがつくのを待っていたのだろう。
ドライドックでなければ直せないような、例えばエンジンからスクリューにいたる駆動系に大きな問題を抱えているのかもしれない。

フォール・リバーが停泊していた間に横浜ノースドックに来た高速輸送艦は、これも普段は沖縄以南で動いているミリノケット(T-EPF 3)が一度来ただけだった。このミリノケットもグアムから 横浜に貴て、そのあとシンガポールに向かい、沖縄には寄っていない。
また、高速輸送艦グアムは1月下旬以降那覇軍港からほとんど動いていない。那覇軍港を中心に沖縄海兵隊の移動のために動き回る高速輸送艦3隻のうち、2隻が動きを止め、もう一隻は沖縄に寄 り付かない。

高速輸送艦の動きをみると、COVID−19対策で移動を控えているのか、沖縄海兵隊の動きにブレーキがかかっているといえる。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


横浜ノースドックのBバースに接岸していたフォール・リバー(中央奥)。手前は同型の高速輸送艦ミリノケット(5.27 頼 撮影)


2020-6-19|HOME|